研究課題/領域番号 |
19K18499
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
茂久田 翔 広島大学, 病院(医), 講師 (80837162)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 関節リウマチ / 炎症 / 細胞増殖 / 滑膜線維芽細胞 / サバイビン / スプライスバリアント / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ(RA)は、骨・軟骨の破壊を伴う全身性の滑膜炎が主体となる自己免疫疾患である。RAの滑膜組織は病的な増殖能を持つが、これまでの研究からこの原因としてがん原遺伝子であるサバイビンの関与が想定された。サバイビンがRAにおいてどのような機能を有するのかを、ゲノム編集法CRISPR/Cas9を用いて遺伝子レベルで証明し、RAの滑膜増殖コントロールに有効な新規の治療標的を開発することを目指す。
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研究成果の概要 |
申請者らは、関節炎における滑膜の増殖能について、アポトーシス(既報の代表例として、アポトーシス抑制因子であるサバイビンが挙げられる)やケモタキシスなどの視点からの解明、及び、炎症との機能的関連性の解明を目指した。特にRNA-seqによる網羅的な遺伝子発現解析を行い、これまで明らかにされていなかった因子の開発を目指した。炎症性サイトカインIL-1βによって刺激された滑膜線維芽細胞ではアポトーシス促進因子の遺伝子の発現低下が確認された。また、血液凝固第XIII因子によってアポトーシス抑制因子やケモカイン遺伝子の発現亢進することも確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、関節リウマチ(RA)の病態の中心である関節滑膜・滑膜線維芽細胞について、病態の解明を目的とした研究である。RAにおける滑膜線維芽細胞の特徴として、炎症性サイトカインの産生能、及び、旺盛な増殖能が挙げられる。本研究で得られた結果は、その病態を分子生物学的に説明することを可能にしており、炎症に伴う滑膜増殖の分子メカニズムを表現することでRAの病態解明に寄与すると考えられた。
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