研究課題/領域番号 |
19K18507
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
|
研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
西田 敦士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50788651)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 成長軟骨板損傷 / 成長障害 / 高磁場MR画像撮像装置 / 成長軟骨板再生 / 多血小板血漿 |
研究開始時の研究の概要 |
小児の外傷では,15~30%の成長軟骨板損傷が生じ,広範囲の損傷では将来的に四肢の成長障害や変形につながり,重篤な後遺症を生じる.7.0テスラの高磁場MR画像撮像装置により,超早期の段階で動物モデルにおける成長軟骨板損傷を詳細に評価することが可能になった.成長に伴い自家矯正される機序を解明することにより,自家矯正される損傷かどうかをMR画像で判定し,外科的治療が必要であれば,早期に介入が可能となる.さらに,成長軟骨板再生に向けて,多血小板血漿とゼラチンハイドロゲルを用いた再生医療の手法を導入することにより,後の侵襲を伴う頻回の外科的治療や重篤な後遺症を回避する新たな治療法の開発を目的とする.
|
研究実績の概要 |
小児における外傷では,実に15~30%の成長軟骨板損傷があり,広範囲の損傷では将来的に四肢の成長障害や変形につながり,重篤な後遺症を生じる.この損傷の問題点として,1早期の段階で成長障害や変形の程度を予測する評価法がない,2変形の原因となる骨性架橋形成を生じても外科的切除や矯正の手法しかない,ことが挙げられる.しかし,従来の早期診断と予後判定が困難であった病態に対し,7.0テスラの高磁場MR画像撮像装置を用いて,超早期の段階で動物モデルにおける成長軟骨板損傷を詳細に評価することが可能になった.成長に伴い自家矯正される機序を解明することにより,自家矯正される損傷かどうかをMR画像で判定し,外科的治療が必要であれば,早期に介入が可能となる.さらに,成長軟骨板再生に向けて,これまでの研究テーマであるPRP(Platelet-Rich Plasma:多血小板血漿)とゼラチンハイドロゲルを用いた再生医療の手法を導入することにより,後の侵襲を伴う頻回の外科的治療を回避し,重篤な後遺症を生じない新たな治療法の開発を目的とする.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
コロナ禍で動物実験実施者が不足していたため,動物実験が進まなかった.
|
今後の研究の推進方策 |
骨性架橋切除部に骨蝋を充填する群(従来群)とPRP含有ゼラチンハイドロゲルを充填する群(PRP群)の白色家兎モデル作製を行い、単純X線像とMR画像による形態 学的評価を行う。組織学的評価も同時に行い、PRPの効果を判定する。またシークエンスを変えてMR画像による質的評価を進めていく。
|