研究課題/領域番号 |
19K18519
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
金澤 憲治 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00804709)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 関節拘縮 / 低出力体外衝撃波 / 体外衝撃波 / 炎症 / 虚血 |
研究開始時の研究の概要 |
関節拘縮の主病変は関節包にあり線維化、炎症と共に虚血や軟骨化生も関節拘縮の重要な病態と考えられている。本研究はこれらの病態と低出力体外衝撃波の抗炎症作用や血管新生作用に着目し、ラット膝関節不動化モデルを使用して低出力体外衝撃波による関節拘縮予防効果および改善効果を検討する。体外衝撃波の拘縮関節包に対する作用の基礎的データを収集し、現存しない関節拘縮の治療機器への応用を検討する。
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研究成果の概要 |
ラット膝関節不動化モデル(Sprague-Dawley rats 380-400g )を作成し, 出力体外衝撃波装置(ESWT)の拘縮予防効果について検討した. ESWT照射の適切な出力(0.25mJ/mm2、3000Hz, 週3回)を決定し, 2週間, 4週間, 6週間の固定期間で評価した. 膝関節可動域はESWT群で4週間と6週間で有意に可動域が保たれており(P=0.026, 0.002), 拘縮予防効果が示された. 遺伝子では拘縮に伴う線維化で増加するcollagen1a1の発現が6週固定後方関節包のESWT群でcontrol群に 比べ有意に低下していた(p=0.029).
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
関節拘縮の主病変は関節包にあり線維化、炎症と共に虚血や軟骨化生も関節拘縮の重要な病態と考えられている. 本研究はこれらの病態と低出力体外衝撃波の抗炎症作用や血管新生作用に着目し,ラット膝関節不動化モデルを使用して低出力体外衝撃波による関節拘縮予防効果および 改善効果を検討し, 線維化を抑える効果により拘縮を予防することが示された. 現存しない関節拘縮の治療機器への応用として大いに期待され, 医療費の抑制の観点からも大きく貢献でき, 社会的影響力は大きい.
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