研究課題/領域番号 |
19K18522
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
湯浅 将人 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 非常勤講師 (80808254)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 異所性骨化 / 血液凝固線溶系 / 高気圧酸素療法 / 高気圧酸素 / 凝固線溶系 / 高圧酸素療法 / 筋挫傷 / 骨化予防 / HBO / 筋肉内骨化 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は以前血液凝固線溶系修飾マウスが、容易に作成できる異所性骨化モデルであることを報告している。異所性骨化の過程としては諸説あるが、我々のモデルは内軟骨骨化を経て骨化に至っている。そこに着目したのが、高気圧酸素療法を手法として用いた研究である。内軟骨骨化は軟骨を介した骨化プロセスであるが、軟骨形成の際に局所環境は低酸素状態となる。高気圧酸素療法により、血中の酸素濃度を高め、局所の低酸素環境を変えられる可能性がある。今回の目的は、われわれの開発した異所性骨化モデルを使い、高気圧酸素療法が異所性骨化を抑制する可能性を確認し、そのメカニズムについて検証する。
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研究成果の概要 |
外傷性筋肉内異所性骨化という難課題は今だとして完全に解明されていないが、今回、化学薬剤ではあるものの動物モデルを用いて、骨格筋肉内に骨化病変を作製することができた。それにより、血液凝固系異常が異所性骨化に何らかの寄与があるというきっかけを得た。治療法の開発として、高気圧酸素治療が有効である可能性を見出すことができた。もしこのモデルが確立されれば高気圧酸素療法の有用性をヒトでも確かめられる可能性もあり、今後異所性骨化の大いなる治療法になりうる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外傷後に生じる筋肉内異所性骨化はに対し、ゴールドスタンダードな治療法が確立されておあらず、局所に痛みが生じ、ADLを著しく妨げる臨床像として問題となっている。しかしながらその治療法は、異所性骨化を意図的に作成することが困難だったことがゆえに、開発が滞っていた。今回動物モデルを用いて異所性骨化を人為的に作製することができ、さらに高気圧酸素療法を動物にも使用できることが示されたため、今後創薬などの研究が進められるものと考えられる。
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