研究課題/領域番号 |
19K18536
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小林 真 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (50812228)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 膝周囲骨切り術 / アライメント / 3次元 / 荷重CT / 三次元アライメント / 骨切り / 3次元アライメント / 荷重位CT / 三次元的荷重軸 / 3次元評価 / CT |
研究開始時の研究の概要 |
近年健康寿命の延長や高齢スポーツ人口の増加により、膝周囲骨切り術は変形性膝関節症の治療として見直され、急速に再普及している。しかし、骨切り術の3次元的な術前後評価の方法は確立されておらず、その要望は高い。今回、実際に立位で体重をかけた状態の下肢のアライメントを、荷重ストレス下のCTスキャンで再現し、それに基づいた術前計画、評価法の開発、さらには3次元的な至適アライメントの算出を試みる。
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研究成果の概要 |
本研究では、術前、術後の患者で荷重位CTによる三次元的荷重軸を抽出し、術後の荷重位CTによる三次元的荷重軸の至適値の決定を目的とした。 膝周囲骨切り術患者を対象に、術前荷重-非荷重CT間の比較および荷重位CTと、立位全下肢単純X線の比較を行い、前額面で、二次元的X線評価法と三次元的CT評価法の高い相関、O脚の場合は荷重にて内反が増加し、矢状面では荷重にて屈曲が強まる傾向がを認めた。三次元評価法は、二次元評価法と同等に有用で、屈曲伸展の評価も可能であった。 術前後の矢状面軸変化が膝屈曲拘縮角と相関し、術後荷重に伴う荷重点の内側移動が抑制されていたが、三次元的荷重軸の至適値の決定には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現状での膝周囲骨切り術における冠状面のみの術前後評価に3次元要素を加えることにより、より効果的な手術計画や術後評価を目的とした。今まで機器の性能上行えなかった立位での3次元的な評価を、仰臥位で擬似荷重装置を使用してCT評価をすることで、立位と同等の状態を再現できることを証明した。これにより立位荷重状態での評価が可能になり、膝周囲骨切り術の発展に寄与すると考える。
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