研究課題
若手研究
マウスMSC、CB-GF搭載注入型局所硬化ゲルの有用性をマウス広範囲骨欠損モデルを用いて評価する。また、MHCハプロタイプの異なるマウスを用いて広範囲骨欠損モデルを作成し、同種MSC搭載注入型局所硬化ゲルによる治療の可能性を検討する実用化に向けてヒトMSCを用いた効果検証を免疫不全マウス広範囲骨欠損モデルにより検討する。
外傷や腫瘍掻爬後の広範囲骨欠損は治療に難渋する。BMP-2を局所に保持し得る新規材料として、ヒアルロン酸を基材とし局所投与部で硬化する新規ゲル剤を開発し、マウス広範囲骨欠損モデルを用いて有用性を検討した。骨欠損のみの群(defect群)、骨欠損部に局所硬化ヒアルロン酸ゲルのみを投与した群(HA群)、骨欠損部にBMP-2含有PBSを投与した群(PBS/BMP群)、骨欠損部にBMP-2含有局所硬化ヒアルロン酸ゲルを投与した群(HA/BMP群)の4群を作製した。HA/BMP群は他の3群と比較して骨量、骨塩量とも有意に高値だった。本方法はBMP-2の局所送達による骨欠損治療法として有用かもしれない。
外傷や腫瘍掻爬後の広範囲骨欠損は治療に難渋する。治療の長期化に伴う患者の社会復帰の遅延は、患者に肉体的・精神的苦痛を与えるとともに医療費の増加と社会経済的損失に直結する。本研究で開発したゲル剤は広範囲骨欠損治療に重要であると考えられる。
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