研究課題/領域番号 |
19K18552
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋山 佳之 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20529135)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 全ゲノム関連解析 / ハンナ型間質性膀胱炎 / HLA imputation / GWAS / Genotype imputation / 間質性膀胱炎(ハンナ型) / 遺伝子多型 |
研究開始時の研究の概要 |
ハンナ型間質性膀胱炎は病因が不明で確立した治療を欠く指定難病である。これまでに、病因として様々な説が挙げられてきたが未だ決定的なものはない。加えて、その疫学的要因(性差、感染、加齢)や発症に関する遺伝学的背景は不明である。そこで本研究では、ハンナ型間質性膀胱炎患者の全ゲノム関連解析を行い、発症に関わる疾患感受性遺伝子の探索を行う。さらに、得られた感受性遺伝子と多様な生物学的データベースや臨床病理学的データとの照合を行い、治療標的となる遺伝子を絞り込む。これらによって、ハンナ型間質性膀胱炎の発症に関与する遺伝的要因を明らかにし、病態生理の解明や新たな治療標的の発見、治療薬の開発を目的とする。
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研究成果の概要 |
ハンナ型間質性膀胱炎(HIC)148例、control 896例からなるコホートより509,305バリアントのジェノタイプデータを得て、日本人集団のリファレンスパネルを用いた遺伝型imputationを行い、常染色体上の7,994,849バリアント、X染色体上の219,983バリアントを得た。HLA遺伝子のバリアントについてはHLA imputationを行い2287バリアントを得た。 MHC領域のファインマッピングを行い、有意水準を満たすバリアントとしてrs1794275を同定し連鎖不平衡関係にあるHLA-DQB1遺伝子の75番目アミノ酸残基も強い関連を示した(P = 1.4×10-6)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、世界中で精力的に病態解明研究が行われているにも関わらず未だ病因不明の難病であるハンナ型間質性膀胱炎の発症に遺伝的要因が関与することを世界で初めて全ゲノム関連解析を施行して明らかにした。過去の研究から、HICは免疫学的異常を伴うことが示唆されていたが、本研究で特定された疾患感受性遺伝子領域は古典的MHCクラスⅡ領域のバリアントであり、非常に合理的な結果である。本研究結果からハンナ型間質性膀胱炎が免疫関連疾患であることはほぼ間違いなく、今後の治療法開発や病態解明の進歩に大きく寄与する点で学術的・社会的意義は大きい。現在、Nature関連雑誌への投稿を準備中である。
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