研究課題/領域番号 |
19K18555
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
|
研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
堀江 憲吾 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (50509776)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 抗体医薬品 / 膀胱癌 / PD-L1 / エクソソーム / 腎癌 / 尿路上皮癌 / PD-1 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な癌に対して免疫チェックポイント阻害薬は従来の免疫療法と異なる機序で治療効果を示すが、奏効率が低いため、有効例を選別するバイオマーカーが求められている。腎癌、尿路上皮癌に適応のある抗PD-1抗体では、組織でのPD-L1発現レベルが効果予測になるとの報告があるが有用性は確立していない。抗体医薬の抗体と測定に用いられた抗体の抗原認識部位が異なることが薬剤効果予測を困難にしていると考える。本研究では、抗体医薬の抗体を用いて血液中の遊離型およびエクソソーム上の標的分子を測定するシステムを構築し、泌尿器癌の患者で、免疫チェックポイント阻害薬の効果予測・判定における有用性を検証する。
|
研究実績の概要 |
これまでに抗体医薬品であるNivolumabを用いて測定した腎癌患者の血液中の遊離型PD-1により薬剤効果予測ができる可能性を見いだした。これらの結果をもとに同様の測定システムを用いて膀胱癌患者の血液を用いて臨床病期と悪性度との相関を検討した。測定システムの詳細は、PD-L1のELISAを用いるが、捕捉抗体としてPembrolizumab(抗PD-1抗体)に置き換える方法である。筋層非浸潤性膀胱癌、筋層浸潤性膀胱癌、転移性膀胱癌、術前化学療法後の膀胱全摘標本で癌を認めなかったそれぞれの患者と健常人の血液を各5症例用いて、遊離型PD-L1の測定を行った。いずれの症例も感度以下を示したため、それぞれの症例での相関を検討することができなかった。。PD-L1の標準試料で検量線を引くことは可能であったが、低濃度域でばらつきを認めたため、測定過程の改善と血液の処理の工夫が必要であると考えた。
|