研究課題/領域番号 |
19K18558
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中野 剛佑 大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (00804410)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 尿路上皮癌 / cell-free DNA / 血中遊離DNA / 断片長 / 全身性炎症 / cfDNA / AI |
研究開始時の研究の概要 |
尿路上皮癌のcfDNAの断片長に着目し、短小化メカニズムの解明を行うとともに、人工知能(AI)を活用した早期診断システムを開発すること、また、循環腫瘍DNAを同定することで、薬剤選択や治療モニタリングに応用することを目的とする。
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研究成果の概要 |
進行性尿路上皮癌は予後不良な疾患であり、早期診断のためのバイオマーカは不足している。尿路上皮癌の予後の改善のためにも早期診断マーカーの開発が急務であると考えられる。我々は以前より血中遊離DNA(cfDNA)に着目して研究を行っており、腎細胞癌や尿路上皮癌においてcfDNAの断片長の短小化が起きていることを報告してきた。本研究では尿路上皮癌においてcfDNAの断片長が診断マーカーとして有用であること、またcfDNAの断片長短小化に全身性炎症が関連することを解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
予後不良である進行性尿路上皮癌に対し、免疫チェックポイント阻害剤の使用が承認された。しかしその効果は限定的であると言わざるを得ない。予後の改善のためにも早期診断マーカーや最適な薬剤選択を可能にするバイオマーカーの開発が求められている。我々は、血中のcfDNAの断片長が尿路上皮癌の診断マーカーとして有用であることを明らかにした。この結果は今後の個別化医療の実現に向けて社会的意義は大きいと考えられる。さらに、cfDNAの断片長と全身性炎症が関連していることを初めて明らかにし、学術的意義を有していると考えられる。
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