研究課題/領域番号 |
19K18574
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
谷口 久哲 関西医科大学, 医学部, 講師 (90460815)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | Ovol2 / 精子形成 / 男性不妊 / 精巣 / アンドロロジー |
研究開始時の研究の概要 |
申請者らはこれまでに、movo遺伝子を単離同定し、Ovol2/MOVOがマウス精巣の精子形成過程において、精母細胞のXY bodyに発現すること、Ovol2/MOVOが遺伝子の転写を抑制的に制御することを明らかにしてきた。本研究では「Ovol2/MOVOが精子形成過程において果たす機能とその役割を明らかにすること」を目的に以下の実験を行う。すなわち、①movo遺伝子の発現を欠損させたコンディショナルノックアウトマウスの表現型解析、②movo (Ovol2/MOVO)により発現が抑制される遺伝子の同定、③ヒト精巣組織を用いた、ヒト精子形成過程におけるHOVOの発現と機能の解析である。
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研究成果の概要 |
本研究ではOvol2/MOVO遺伝子の発現を欠損させたコンディショナルノックアウトマウスの表現型解析、Ovol2/MOVOにより発現が抑制される遺伝子の同定を試みた。Ovol1 /Ovol2 ダブルコンディショナルノックアウトのオスマウスの妊娠率は野生型と有意な差を認めなかった。精巣重量に関しては、Ovol1/Ovol2 ダブルコンディショナルノックアウトマウスは野生型、Ovol1 コンディショナルノックアウト以外と比べると有意に低下した。したがって、Ovol2は精子形成になんらかの関与をすることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はOvol2/MOVO遺伝子が精子形成にいかに関与するかを検討したものである。動物実験の結果、Ovol2欠損マウスは野生型と比べて妊娠率には差を認めなかったものの、精巣重量が有意に低下するという結果になった。このことは近年男性不妊の原因の一つである、乏精子症に関連する可能性もある。引き続き、Ovol2が精子形成に与える役割について検討を行う予定である。
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