研究課題/領域番号 |
19K18575
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
鈴木 裕一朗 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (50647344)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 尿路上皮癌 / 糖鎖解析 / Urothelial carcinoma / Biomarker / Glycan / cell free DNA |
研究開始時の研究の概要 |
Liquid biopsyによる網羅的解血清糖鎖析、CTC細胞表面糖鎖、糖転移酵素の発現定量およびcfDNA中の糖転移酵素の発現検出法の確立と、それを用いた尿路上皮癌の悪性度・再発・効果予測への有用性を明らかとする. 尿路上皮癌と診断され治療予定の患者の治療前後検体、もしくは転移性尿路上皮癌患者の定期採血検体からCTCおよびcfDNAを分離し、糖鎖抗原・糖転移酵素の発現量やcfDNA中の糖転移酵素コピー数をモニタリングし、病理学的悪性度、抗癌剤・免疫チェックポイント阻害剤による治療効果、治療抵抗性獲得や予後との関連を検討する。
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研究成果の概要 |
局所進行性もしくは転移性の尿路上皮癌は予後不良の疾患である。早期発見が重要であるが、正確な診断には膀胱鏡・尿管鏡などの侵襲的な検査が必要であり、低侵襲かつ有効なバイオマーカーは開発されていない。我々は網羅的糖鎖解析装置による尿路上皮癌患者の血清糖鎖プロファイリングを解析行った。その結果から免疫グロブリン関連糖鎖の変化が示唆された。免疫グロブリンの糖鎖構造を検討したところ、特徴的な糖鎖が変化している可能性が示唆され、機械学習を用いた解析から、高い診断精度が示唆された。糖鎖解析とcell-free DNAを併用した予後予測は今後の検討課題である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
局所進行性もしくは転移性の尿路上皮癌は予後不良の疾患である。早期発見が重要であるが、正確な診断には膀胱鏡・尿管鏡などの侵襲的な検査が必要であり、低侵襲かつ有効なバイオマーカーは開発されていない。本研究は、有効なバイオマーカーのない尿路上皮癌に焦点を当て、免疫グロブリンの糖鎖変化が診断マーカーになりうる可能性を示した。免疫グロブリンの糖鎖構造を検討したところ、特徴的な糖鎖が変化している可能性が示唆され、機械学習を用いた解析から、高い診断精度が示唆された。機器の普及など課題はあるが、本研究成果の学術的意義や社会的意義は非常に大きいと思われる。
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