研究課題/領域番号 |
19K18589
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
村井 愛子 札幌医科大学, 医学部, 研究員 (10793036)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 尿路上皮癌 / 癌幹細胞 / 免疫療法 / GRIK2 / 膀胱がん幹細胞 / 抗原ペプチド / 細胞傷害性T細胞 / がん幹細胞 / 膀胱がん / HLAリガンドーム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はこれまで、in vitro 培養で安定した形質を示す膀胱癌幹細胞クローンを膀胱癌細胞株UM-UC-3から樹立した。本研究において、膀胱癌幹細胞株を用いて、どのような抗原ペプチドが提示されているか、HLAリガンドーム解析により明らかとする。また、膀胱癌幹細胞を標的とした免疫療法が有効か、in vitro および in vivo 実験系にて評価する。
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研究成果の概要 |
本研究において、ヒト膀胱癌幹細胞モデルを作製した。ヒト膀胱癌株 UM-UC-3 細胞から ALDEFLUOR 法にて分離したALDHhigh 細胞は、高い造腫瘍能を示し、膀胱癌幹細胞モデルであることを確認した。当該がん幹細胞モデルを用いて、膀胱癌幹細胞に発現する抗原ペプチドをマススペクトロメトリーを用いて網羅的に解析した。その結果、GIRK2にコードされる抗原ペプチドが発現する事を見出した。GRIK2ペプチドを認識するCTLは膀胱癌幹細胞を認識し、当該ペプチドは膀胱癌幹細胞治療薬として期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌幹細胞は、化学療法や放射線療法といったこれまでのがん治療法に抵抗性を示す。本研究で発見した GRIK2 ペプチドは、ヒト膀胱癌幹細胞に特異的に発現する免疫療法標的であることを見出した。すなわち、GRIK2ペプチドを用いる事により、治療抵抗性膀胱癌幹細胞を治療できる可能性を示唆する内容であり、膀胱癌治療における新たな方向性を示す内容である。
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