研究課題/領域番号 |
19K18595
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 弘前大学 (2020-2023) 東北医科薬科大学 (2019) |
研究代表者 |
岩村 大径 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (80792332)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 定量化ソフトウェア / 赤色髄 / 全身MRI / 前立腺癌 / 骨転移 / 新規ソフトウェア / 定量化 / 治療戦略 / 転移性前立腺癌 / 定量化ソフト |
研究開始時の研究の概要 |
患者ごとに様々な治療反応性を示す転移性悪性腫瘍に対して最適な治療を選択するため、個々の病変を正確かつリアルタイムに評価する新たな画像ツールの開発が求められている。全身MRIは、viableな病変を直接的にとらえることが可能であるが、病変を定量化する手法が確立されておらず、所見の経時比較が困難であるため、実臨床で本来の力を発揮できていない。本研究ではこれらの点を踏まえ、全身MRIの所見を定量化する手法を確立し、全身MRIを用いた転移性前立腺がんの新たな治療ストラテジーを構築することを目的とする。
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研究成果の概要 |
全身MRIは転移性前立腺癌の病変を被曝なしで正確に診断できるが、確立された定量化ソフトウェアがないため普及の妨げとなっていた。また、既存の定量化ソフトウェアでは造血が盛んな骨髄を骨転移と誤診してしまう問題があった。本研究では、既存の定量化ソフトウェアの問題点を明らかにするとともに、造血が盛んな骨髄の部分を自動で除去する新たなソフトウェアの開発に成功した。さらに、この新たなソフトウェアは、既存のソフトウェアと比較して、転移性前立腺癌の予後や治療効果をより正確に予測できることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全身MRIは被曝がなく、CTや骨シンチグラフィーと比較して診断精度は高く、コストは同等もしくは低い。本研究で開発したソフトウェアにより、全身MRIが転移性前立腺癌診療の画像診断モダリズムとして一般化することで、患者さんに最適な治療を選択でき、同時に増え続ける社会保障費を抑制する効果もあると考えられる。
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