研究課題/領域番号 |
19K18596
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 千葉大学 (2022) 獨協医科大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
加賀 勘家 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (80584812)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / マスター転写因子 / KRT20 / BATF / TP63 / 定量RT-PCR / 機械学習 / 転写因子 / 転写因子ノックダウン / RNA干渉法 / レンチウイルスベクター |
研究開始時の研究の概要 |
間質性膀胱炎は原因さえ同定されておらず、そのため根治治療もない疾患で、厚生労働省の指定難病です。この研究は、これまでに研究されてきた方法とは異なり、転写因子という細胞の設計図レベルで活躍するタンパク質に注目し、転写因子の働きから間質性膀胱炎の発症の仕組みや原因を探ることを目的としています。原因が同定できれば、根治治療の確立が期待できます。具体的には、間質性膀胱炎の膀胱組織を用いて、発症に関わっている可能性のある候補転写因子を絞り込みます。そして、動物実験でわざと候補転写因子が働かないような環境を作り、間質性膀胱炎を発症するか確認することで原因を同定します。
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研究成果の概要 |
本研究は、原因が分かっていない間質性膀胱炎の発症に関わる尿路上皮内のマスター転写因子を同定することを目的としています。マスター転写因子とは、さまざまな遺伝子の発現を直接制御する転写因子の中でも中心的な役割を担うとされています。本研究では、間質性膀胱炎の発現に転写因子のKRT20、BATF、TP63が関与することが分かり、これらがマスター転写因子の候補になることを示しました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性膀胱炎はいまだに原因が特定されていない病気で、そのため根治治療もなく、本邦においては指定難病とされています。 本研究ではその原因を解明するべく、分子生物学的観点から評価しました。その結果、KRT20、BATF、TP63が間質性膀胱炎の発症に関与している可能性が示唆されました。 間質性膀胱炎の遺伝子レベルでの発症メカニズムが解明できれば、遺伝子治療や再生医療など新たな治療選択肢の創出が可能になると考えます。
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