研究課題/領域番号 |
19K18602
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
和田 直樹 旭川医科大学, 医学部, 講師 (70455723)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 筋肉減弱 / 低活動膀胱 / 膀胱機能 / 筋肉減弱症 / 下部尿路機能障害 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)は、高齢者が要介護状態に陥る重要な因子であり、下部尿路機能の分野では尿失禁との因果関係が疫学的に言及されている。サルコペニアでは慢性炎症や慢性虚血が筋肉および周辺臓器で発生していることが予測される。サルコペニアモデルがどのような下部尿路機能障害の発症に関与し、またサルコペニアに伴う慢性炎症や慢性虚血によって膀胱尿道の収縮反応の障害を受けるかを明らかにする。さらに筋肉回復を図ることでこれら機能障害が回復するかを検証する。本研究成果は、さらなる進行が確実視される超高齢化社会における下部尿路機能障害の病態解明および治療方法を開発するための礎となることが期待される。
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研究成果の概要 |
高脂肪高ショ糖食による筋肉減弱モデル動物では、下肢筋肉の減少に併せて、膀胱収縮力の低下と排尿間隔の短縮(蓄尿機能障害)が認められた。高齢者でよくみられる、detrusor hyperactivity with impaired contractility(DHIC:蓄尿期に頻尿となり、排尿期に膀胱収縮能の低下を認める現象)に類似した病態を反映していると推察される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化社会における下部尿路機能障害に対する早急な予防や治療が望まれている中で、加齢に伴う筋肉減弱に伴った下部尿路機能障害に対する臨床および基礎研究はまだまだ少ない。本研究におけるモデル動物が下肢筋肉減弱に伴い高齢者でよく認められるDHICといわれる病態に類似した状態を表現されたことは学術的にも興味深いと考える。今後このモデルを発展させることでDHICの病態解明や治療方法の礎となる可能性がある。
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