研究課題/領域番号 |
19K18616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
海野 怜 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40755683)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 尿路結石 / オートファジー / 酸化ストレス / 細胞傷害 / オステオポンチン / メタボリックシンドローム / 動脈硬化 |
研究開始時の研究の概要 |
尿路結石の生涯罹患率は増加しており、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。これまでに私たちは、肥満モデルマウスにおいて尿路結石の形成が促進することを証明し、尿路結石がメタボリックシンドローム(MetS)の一病態であることを提唱した。また、尿路結石内に含まれる有機物質であるオステオポンチン(OPN)が、動脈硬化発生時にも発現し、尿路結石有病率と大動脈の石灰化に高い相関性があることを示した。以上の結果から、Metsの病態の中心にOPNの発現上昇があると考え、MetS環境下における、OPN抗体による新規尿路結石治療薬・動脈硬化抑制薬の開発、さらに新規尿路結石のバイオマーカーの開発を試みる。
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研究成果の概要 |
尿路結石の生涯罹患率は増加しており、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。これまでに私たちは、肥満モデルマウスにおいて尿路結石の形成が促進することを証明し、尿路結石がメタボリックシンドローム(MetS)の一病態であることを提唱した。また、尿路結石内に含まれる有機物質であるオステオポンチン(OPN)が、動脈硬化発生時にも発現し、尿路結石有病率と大動脈の石灰化に高い相関性があることを示した。本研究から、OPN抗体の尿路結石抑制作用を検討したところ、本抗体はオートファジーを介した細胞保護作用を介して尿路結石を抑制する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
尿路結石の生涯罹患率は増加しており、形成機序の解明と再発予防法の確立は急務である。しかしながら、尿路結石に対する治療はその大部分を侵襲の強い外科的治療に頼っている。本研究から我々は、尿路結石の中で認められるオステオポンチンに着目し、その抗体を使用した結石予防効果を検討したところ、この抗体は細胞保護作用を示すオートファジーを活性化させて予防効果を示す可能性が示唆され、新規治療薬となる可能性が示唆された。
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