研究課題/領域番号 |
19K18623
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
倉升 三幸 (北岡三幸) 東京医科大学, 医学部, 助手 (70468643)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 精巣 / アルコール / ニコチン / 男性不妊症 / 精巣内微細環境 / 精子形成障害 |
研究開始時の研究の概要 |
不妊症及び少子化の増加が深刻な問題となっており、男性不妊が増加している原因として生活環境中に存在する化学物質の影響による精子形成障害が注目されている。飲酒(アルコール)と喫煙(ニコチン)は生活習慣病を悪化させる危険因子であり、生殖毒性との関連性が検討されてきた。アルコールとニコチンは同時摂取されやすい薬物であるが、同時曝露による精巣内微細環境の変化および精子形成障害の機序についての詳細な報告はいまだない。本研究では、同時曝露による精巣内微細環境の変化もしくは免疫性精子形成障害の感受性への影響を検討し、男性不妊症の機序の一端を解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では生活の身近に存在する薬物であるアルコールおよびニコチンの同時曝露による精巣内微小環境の変化を解析するために組織学的および分子生物学的解析を行った。本研究の成果として1) 同時曝露によりセルトリ細胞障害が生じること 2) 同時曝露は精巣内免疫環境に影響を与えることが明らかになった。しかしながら、これは同時曝露による影響の一部であり、今後さらに検討が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに環境物質の単独曝露による研究は多くの物質がなされてきたが、複数の物質による同時曝露の解析検討は海外も含め報告が少ない。その一方で、次世代の保護という観点において生殖能力を形成する思春期における環境物質の曝露を防ぐことは重要な課題の一つである。本研究はアルコール、ニコチンのように一般的に同時曝露されている物質による思春期の生殖機能への影響を評価することで重要な基礎的知見を提供する。
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