研究課題/領域番号 |
19K18625
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 (2020-2021) 国立研究開発法人国立がん研究センター (2019) |
研究代表者 |
中山 貴之 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (10727225)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎細胞癌 / 免疫チェックポイント阻害薬 / バイオマーカー / 腫瘍免疫 / 腎細胞がん |
研究開始時の研究の概要 |
進行腎細胞がんにおいて、免疫チェックポイント阻害薬の治療効果を予測するバイオマーカーは確立されていない。PD-L1や腫瘍浸潤リンパ球が有力なバイオマーカーの候補として検討されているが、統一された見解が得られていない。その原因として、従来の免疫組織染色では、①評価者の主観性が排除できないこと、②複数のマーカーを同時に解析できないこと、などが考えられる。本研究では、多重免疫組織染色解析システムを用いて、腎細胞がんにおける腫瘍微小環境の客観的な評価を可能にする治療効果予測モデルを構築する。本モデルを構築できれば、免疫組織染色を用いても、評価者や施設に影響を受けず、同じ条件での評価が可能になる。
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研究成果の概要 |
本研究において、多重免疫組織染色解析システムによる検討からは腎細胞癌症例におけるニボルマブ・イピリムマブ併用療法の治療効果予測因子は同定されなかった。臨床データの解析から、好中球/リンパ球比 (NLR)、リンパ球/単球比 (LMR)、血小板/リンパ球比 (PLR)、C反応性蛋白 (CRP)は、いずれも治療開始時点での治療効果予測因子となり、さらに、CRPは治療開始後の治療効果予測に有用であることが見出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行腎細胞癌の治療戦略において免疫チェックポイント阻害薬は中心的な役割を担っている。しかし、治療効果を予測・反映する因子は確立していない。本研究結果は進行腎細胞癌の治療開始前または治療開始早期の治療効果予測に有用と考えられる。治療効果が予測できれば、個々の患者の状態にあわせた適切な治療選択をすることができる。
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