研究課題/領域番号 |
19K18627
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 京都大学 (2020-2021) 東北大学 (2019) |
研究代表者 |
木村 龍一 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00781759)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 経世代エピゲノム / DNAメチル化 / 精子形成 / 精子低メチル化 / 脱メチル化薬剤 / 精子 / ヒストン修飾 / 精子エピゲノム / 発達障害 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、精子のエピゲノムが子孫の疾患素因に寄与する因子として着目されている。父親の 加齢は子どもの神経発達障害や統合失調症などの疾患発症リスクとなることが知られ、加齢による精子エピゲノム変化がその背景にある可能性が指摘されている。本研究では、精子のエピゲノム多様性を評価することを通じて父親の加齢が子孫の疾患素因となる生物学的機構を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究では、精子DNAメチル化状態の変化が子孫の表現型に影響することを検証するために、DNA脱メチル化薬剤を用いて加齢による精子DNA低メチル化を模倣することを試みた。そのために雄マウスへDNA脱メチル化薬剤を投与し、雌マウスとの交配により得られた仔の表現型を解析したところ、雄の加齢による子孫の表現型への影響を一部模倣することが明らかとなった。その一方で、精子DNAメチル化のパターンはあまり類似していなかったことから、加齢による精子DNAの低メチル化の成立およびDNA脱メチル化薬剤によるDNAの脱メチル化の誘導は、それぞれ異なる機構で生じる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、精子のエピゲノム状態を変化させると子孫の表現型に影響が生じることが明らかとなった。父親の精子形成過程におけるエピゲノム異常が種々の疾患素因を形成する可能性があり、今後の研究により次世代に影響する疾患の新たな治療法や予防法の開発につながることが期待される。
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