研究課題/領域番号 |
19K18629
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
成味 恵 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (50594321)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | エストロゲン / 閉経 / メタボリック症候群 / 内臓脂肪 / 脂肪組織 / メタボリックシンドローム / 酸化ストレス / Nrf2 |
研究開始時の研究の概要 |
酸化ストレスはメタボリック症候群発症に重要な役割を果たす。種々のがん細胞において、転写因子Nrf2の活性化は酸化ストレス消去系酵素の発現量を調節することが報告されている。一方、Nrf2はメタボリック症候群を生じている生体においても酸化ストレスの消去に寄与が示唆されている。閉経後女性では、メタボリック症候群の罹患率が増加することから、エストロゲンとNrf2、酸化ストレスの関連がメタボリック症候群発症に関与する可能性がある。本研究では、エストロゲンと転写因子Nrf2の関連を解明するとともに、Nrf2により統御される酸化ストレスがメタボリック症候群の新たな治療ターゲットになる可能性を検討する。
|
研究成果の概要 |
今回の研究では、閉経後メタボリック症候群をテーマとした。用いたマウスモデルは今まで報告のある卵巣摘出によるものではなく、VCD投与によって徐々に卵巣機能の低下が起こる自然閉経に最も近いモデルであった。このモデルを活用して、閉経後にメタボリック症候群の基盤病態である内臓脂肪細胞の肥大化が起こる時期とその経時変化、またその経時的なエストロゲン濃度を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の新規性は、卵巣摘出によらない自然閉経に近い閉経モデルマウスを用いて、閉経後メタボリック症候群の研究に着手した点である。今までは卵巣摘出による閉経マウスモデルしかなく、自然閉経にある周閉経期を再現できるマウスモデルはなかった。本研究でVCDマウスモデルは閉経後の経時変化を脂肪細胞で検討できることを明らかにし、またその経時的変化と血中エストラジオール濃度は相関しないことも明らかにした。今後の閉経後メタボリック症候群についての研究の発展に寄与できる可能性がある。
|