研究課題/領域番号 |
19K18630
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金谷 真由子 東京大学, 医学部附属病院, 届出研究員 (60748862)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 着床 / 妊娠 / COX2 / プロスタグランジン / 子宮内膜 / 管腔上皮 / 間質 / STAT3 / LIF / 胚受容能 / エストロゲン応答能 / シクロオキシゲナーゼ2 / マウスモデル / 子宮 |
研究開始時の研究の概要 |
体外受精が不妊治療としてごく一般化した現在、良好胚を胚移植しても妊娠しない着床障害は不妊治療の大きな問題となっており、着床障害の機序の解明、新規診断・治療法の確立を目指した基礎研究が必要である。本研究者の予備的研究で、COX2で産生される脂肪酸の胚浸潤への関与が強く示唆される。本研究では、胚浸潤という現象に焦点をあて、その異常をきたすCOX2の子宮特異的ノックアウトマウスとin vitroの新規胚浸潤モデルを用いて、胚浸潤を調節する脂質のクオリティやその担当脂質の解明を目的とする。本研究により、ヒト着床障害の新規診断・治療法確立へ向けた科学的基盤構築を目指す。
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研究成果の概要 |
胚が子宮内膜に浸潤する過程である胚浸潤の機構はこれまで明らかでなかった。本研究では胚浸潤に焦点をあて、COX2の子宮特異的ノックアウトマウスを用いて解析を行った。COX2がプロスタグランジンを介して胚浸潤をコントロールしていることを明らかにした。さらに、COX2が誘導するプロスタグランジンが、栄養膜細胞の浸潤能を高め、脱落膜化を促進して胚浸潤を調節していることを明らかにした。本研究により、胚浸潤の過程を調節している子宮因子としてCOX2が存在することが解明できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、子宮特異的なCOX2欠損マウスを用いることでこれまでのマウスモデルの欠点を克服し、着床をコントロールしているCOX2による子宮の脂質機能調節機構の詳細を明らかにした。胚が子宮内膜に着床する過程、特に胚が子宮内膜に浸潤していく過程とそれに関わる脂肪酸をin vivoで解析することを通して、胚浸潤という現象を脂質生化学的に理解することができた。将来的には着床障害の診断治療への応用に繋がる成果が得られた。
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