研究課題/領域番号 |
19K18640
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部 |
研究代表者 |
堀川 直城 地方独立行政法人静岡県立病院機構静岡県立総合病院(救急診療部、循環器病診療部、がん診療部、臨床診療部, 臨床診療部, 医長 (60839140)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 抗VEGF抗体 / 進行卵巣癌 / 術前化学療法 / 腫瘍免疫 / ベバシズマブ抵抗性 / 卵巣癌 / MDSC / 抗VEGF抗体耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣癌治療においてベバシツマブ耐性機序の解明とその克服は喫緊の課題である。 そこで我々は、卵巣癌マウスモデルを用いた基礎実験結果から、MDSCを含む腫瘍免疫の変化が、ベバシツマブ耐性に関わることを見出した。臨床的には、卵巣癌治療において、ベバシツマブ併用術前化学療法を行う機会が増加しており、化学療法前後の臨床サンプルを解析することで、真にベバシツマブ耐性に関わる因子を同定できると考えられる。
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研究成果の概要 |
進行卵巣癌において抗VEGF抗体(ベバシズマブ)が広く使用されているがその治療効果には個人差がある。その治療効果の違いのメカニズムは分かっていない。これまで私たちが行った先行基礎研究で、ベバシズマブの治療効果と腫瘍の免疫抑制が関連することが分かっていた。今回、ベバシズマブを使用し術前化学療法を行った進行卵巣癌症例の血液や腹水、手術検体を用い、ベバシズマブの治療効果と、腫瘍局所の免疫状態の関連について解析を行った。炎症性サイトカイン蛋白が、ベバシズマブ併用化学療法の治療効果に関連することが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、炎症性サイトカインを測定することで、進行卵巣癌におけるベバシズマブ併用化学療法が有効な症例を層別化できる可能性、ならびにベバシズマブの治療抵抗性に免疫状態が関連する可能性を示唆している。今後、卵巣癌に対するベバシズマブ抵抗性症例に対し、腫瘍免疫を標的とする新規治療の開発が待たれる。
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