研究課題/領域番号 |
19K18647
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
水島 大一 横浜市立大学, 附属病院, 講師 (80835059)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 子宮頸癌 / 子宮頸部上皮内腫瘍 / 子宮頸部上皮腫瘍 / 免疫療法 / 婦人科腫瘍 / BCG |
研究開始時の研究の概要 |
子宮頸がんの前駆病変(Cervical Intraepithelial Neoplasia: CIN)は自然治癒する症例と病変が進行する症例がある.本研究の目的はCINのがん化の機序解明,病変の進行を予測する指標の開発および,保存的な治療法の開発である. atypical Protein Kinase Cλ/ι (aPKC)は正常な上皮では細胞の極性を制御し,がん遺伝子であると示唆されている.これまでに,CINでaPKCの発現異常を認め,aPKCが病変進行を予測するバイオマーカーであることを明らかにした.aPKCの発現異常の機序を解析し,aPKC経路の分子を標的とした治療の可能性を評価する.
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研究成果の概要 |
子宮頸癌およびがん前駆病異変である子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)に対する新たな薬物治療の可能性について検討をした.膀胱上皮内癌の治療や再発抑制効果のあるBacillus Calmette-Guerin (BCG)に子宮頸癌細胞株の腫瘍増殖抑制効果を認めた.細胞極性制御因子であるatypical Protein Kinase C(aPKC)の機能異常が子宮頸癌の浸潤能と関連し介在する遺伝子を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CINの標準治療は外科治療であるがBCGによる腫瘍増殖抑制効果が示唆され,今後保存的治療の可能性が期待される.また,子宮頸癌の発がんに対する分子標的治療薬は限られており進行子宮頸がんの予後は依然として不良である.これまでに、細胞極性制御因子であるaPKCの発現異常が病変の進行と関連している可能性が示されていた.本研究によりその機序が浸潤能力の増強であり,介在する複数の遺伝子も明らかとなり,aPKCが分子標的治療の標的分子として有力な候補となった.
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