研究課題/領域番号 |
19K18666
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
折坂 俊介 金沢大学, 附属病院, 医員 (20724173)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | p53 / Foxp4 / 子宮体部類内膜癌 / リンパ節転移 / 再発 / 子宮体癌 |
研究開始時の研究の概要 |
p53強陽性群と同等の頻度でp53弱陽性群にリンパ節転移・術後再発症例が存在すること、さらにFox転写因子の一つであるFoxp4発現がリンパ節転移・術後再発症例で強陽性であることを観察し、その発現様式が術後追加治療の方針決定に有効である可能性を見出した。そこで本研究では「子宮内膜検体におけるp53およびFoxp4発現検索が術前のリンパ節転移や遠隔転移のリスク評価に有効である」との作業仮説のもと、術前の病理学的診断のために施行される子宮内膜検査で採取された組織検体を用いてp53およびFoxp4発現を解析し、子宮体部類内膜癌の悪性度の術前評価の精度を向上させる新しい検査法の提案を目指す。
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研究成果の概要 |
子宮体部類内膜癌のリンパ節転移・術後再発症例において、手術検体の免疫組織染色ではp53およびFoxp4が陽性となることが確認された。そのため、これらの発現様式が治療方針の決定に有効と考えられたことから、術前の病理学的診断のために採取した子宮内膜組織のp53およびFoxp4発現について検討を行った。 結果、術前の内膜組織と手術検体のp53とFoxp4の免疫組織染色結果が一致しない症例が確認され、手術検体と術前検体の差異について実験を行ったが、手術検体と術前検体は同様の結果にはならなかった。 したがって、術前検体のFoxp4の発現から治療方針を検討することは困難であると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子宮内膜癌症例のリンパ節転移・術後再発症例にp53およびFoxp4の発現が認められ、これらのパラメーターが術前診断に応用できれば、悪性度の術前評価精度を向上させる新しい検査法を提案できると考えられた。 しかし、今回の結果では術前採取した内膜組織と手術検体のp53とFoxp4の免疫組織染色結果が一致しない症例が確認され、手術検体と術前検体は同様の結果にはならなかった。 したがって、今回の結果からは新しい検査法を提案できないが、p53およびFoxp4発現がリンパ節転移・術後再発に関与している可能性はあるため今後更なる検討を行っていく必要がある。
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