研究課題/領域番号 |
19K18673
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
衛藤 英理子 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (70796143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖代謝異常妊婦 / テーラーメイド栄養管理 / 安静時代謝量 / 体組成量 / 周産期合併症 / テーラーメイド栄養療法 / 糖尿病妊婦 / 栄養管理 / テーラーメイド / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
糖尿病を抱えた妊婦さんや、妊娠糖尿病となった妊婦さんにとって、母子ともに健康に出産を終えられることはとても難しい問題です。われわれ医療者は妊婦健診を通して様々な治療を提供していきますが、妊婦さんご自身が主体となってできる治療が、栄養管理です。この研究では、糖代謝異常をもつ妊婦さん個人個人に最適な栄養管理を見出すことを目的としています。研究がうまく進めば、妊婦さんごとに妊娠各時期に最適な食事指導ができるようになります。
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研究成果の概要 |
糖尿病のない妊婦では妊娠初期から中期にかけて安静時代謝量は変化せず、後期に増加し、産後に元に戻るのに対して、糖尿病のある妊婦では、治療を行うことによって妊娠後期の増加が抑制され、全期間を通して一定であった。また糖尿病のある妊婦では、安静時代謝量が多いほど周産期合併症の頻度が高いことを発見した。血糖コントロールが不良であるほど安静時代謝量は高値であった。母体除脂肪量と出生児体重は正の相関を示し、巨大児予測の一助となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖代謝正常妊婦では、妊娠前期、中期、後期にエネルギー付加量を増加させる栄養指導が従来の指針などで示されているが、本研究結果からは、後期のみに付加量を増加させる栄養管理が妥当と考えられた。糖代謝異常妊婦では、適切な血糖コントロールとともに、妊娠産褥期間を通して一律の栄養指導が妥当と考えられた。周産期合併症を抑制するには、適切なエネルギー管理が極めて有用であることを示す重要な結果である。エビデンスに基づく合理的な実用栄養管理を創ることで、安心安全な周産期医療に貢献する成果である。
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