研究課題/領域番号 |
19K18694
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
真木 晋太郎 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (90794371)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 胎児発育不全 / PDE5阻害薬 / タダラフィル / 胎盤機能不全 / 胎児-胎盤循環 / 超音波ドプラ / 臍帯動脈PI / PlGF / sFlt-1 / FGR / angiogenic factor / 子宮動脈血流量 / Angiogenic factor |
研究開始時の研究の概要 |
タダラフィルによるFGR症例における病態への寄与を解明することを目的とし、①胎盤機能不全モデルマウスを用いてsFlt-1 やsEng などのangiogenic factor を評価し、血管内皮機能を検証すること、また②ヒト胎盤機能不全症例における胎盤に流入する子宮動脈の血流量のタダラフィル内服前後の変化を検討を行う。
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研究成果の概要 |
胎児発育不全(FGR)において、PDE5阻害薬:タダラフィルの経母体投与を行った胎児の、投与前後の胎児胎盤血流の変化を検討した。従来型治療群45例と、タダラフィル治療群において、胎児推定体重が-2.0SD以下の症例では、臍帯動脈PIは治療開始1週間後有意に減少していた。MRIの位相contrast法にて、タダラフィル投与FGR群6例と、週数をマッチさせた正常妊婦6例の両群に、2回子宮動脈血流量の測定を行ったところ、タダラフィル投与FGR群では内服後1週間で子宮動脈血流量が有意に増加していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胎児発育不全(FGR)において、未だ確立した治療法はなく、胎児のwell-beingを評価しながら分娩のタイミングを計ることが唯一の対処法である。近年胎盤をターゲットとした治療法の開発が研究されており、PDE5阻害薬であるタダラフィルが胎児-胎盤循環の改善をもたらす薬剤と期待されており、研究を行ってきた。本研究は胎児-胎盤循環のタダラフィル内服前後の評価を行い、その作用を解明することを目標としている。治療法がない胎盤機能不全に対しての新規治療法であり、周産期領域におけるパラダイムシフトとなる可能性のある研究である。
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