研究課題/領域番号 |
19K18699
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
坪木 純子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (70772408)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 卵巣癌 / マクロファージ / 上皮性卵巣がん / 新規治療戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、卵巣癌の治療戦略において、免疫療法が注目されており、免疫療法の標的の多くはMφを含めた癌微小環境の構成因子である。本研究では、癌微小環境を構成するMφに着目し、Mφの活性化制御を卵巣癌の治療に応用しようとする国内外でも新しい挑戦的な試みである。本研究にて「PDS後の化学療法においてM2Mφ浸潤や活性化状態が制御できた症例ではIDS後の予後が良い」という仮説を証明できた場合、PDS後の化学療法に、抗癌剤だけでなく、M2Mφを制御する薬剤を併用することで、卵巣癌患者の予後をさらに改善する可能性を臨床検体の面からも証明することになる。
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研究成果の概要 |
本研究では、抗癌剤による卵巣癌治療がM2マクロファージの浸潤に及ぼす影響を検討し、予後との関連についての解明を進めた。 11例(死亡例8例、生存例3例)を対象とし研究したところ、死亡例ではM2マクロファージが増加していたのに対して、生存例では減少していた。 この課題は2022年度以降も研究継続予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、抗癌剤による卵巣癌治療がMφの浸潤に及ぼす影響を検討し、予後との関連についての解明を進めることにより、現在注目されている免疫療法の一つとして、卵巣癌治療において、癌細胞をターゲットとしたM2 Mφを制御するという新たな治療戦略の確立をめざし、卵巣癌の予後改善を期待するものである。
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