研究課題/領域番号 |
19K18714
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
宮田 康平 福岡大学, 医学部, 准教授 (80759233)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | クオラムセンシング / 早産 / 細菌叢 / 細菌フローラ / 陣痛 |
研究開始時の研究の概要 |
細菌感染と早産の関連については、その詳細なシステムについては明らかではなく、早産自体の予測や治療についても確立されたものはありません。子宮周囲の細菌叢と早産に関連した研究では細菌の種類に着目したものは散見されますが、細菌の機能的な意義については研究されていません。本研究では細菌が早産にどのように関わっているのかを明らかにすることで、主に早産の予測や予防法の確立に寄与することを目的としています。
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研究成果の概要 |
早産は期待された時期より早く陣痛が発来することで起きる、新生児の予後に最もインパクトを与える周産期イベントの一つです。本研究では腟内細菌叢の生理活性物質、オートインデューサー2(AI-2)と陣痛および子宮収縮との関連について検討しました。陣痛発来している妊婦の腟分泌物にはAI-2が多く含まれていること、子宮収縮の頻度と腟分泌物中のAI-2の濃度は関連していることがわかりました。このことから、子宮周囲の細菌叢の生理活性により、陣痛発来が惹起されている可能性が示唆されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は早産の予測および治療に役立てられる可能性があります。 近年早産児の予後は改善していますが、これは新生児期の医療の発展によるののであり、妊娠中の早産の予防や早産の治療などの、妊婦に対する医療は改善していません。このため、早産および切迫早産の新たな医学的知見の探索ならびに予防法・治療方法の開発が求められています。本研究の結果は今後の早産児の予後を改善するため礎となります。
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