研究課題/領域番号 |
19K18746
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
大村 和弘 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (90599713)
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研究期間 (年度) |
2022-12-19 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | mucosal healing / epithelization / bony regrowth / inflamation / animal research / 動物実験 / 鼻粘膜上皮化 / 粘膜移植 / 細胞シート / 鼻副鼻腔炎 / 粘膜創傷治癒 / 半夏瀉心湯 / 有茎粘膜弁 / 繊毛運動 / 遊離粘膜弁 / 創傷被覆材 / 線毛運動 / 粘膜上皮化 / 創傷治癒 |
研究開始時の研究の概要 |
鼻副鼻腔悪性腫瘍・頭蓋底腫瘍に対する内視鏡下鼻副鼻腔手術は広範に鼻粘膜、そして頭蓋底・眼窩骨などの重要組織を除去するため、鼻副鼻腔の生理機能に重要な役割を担う粘膜組織が残っておらず、手術により除去した頭蓋底や眼窩の骨の再建に使用した人工物や骨がむき出しになることが多く、術後の生理的機能を伴う鼻粘膜の再建は不可能である。本研究は今までの研究で解明した細胞シートで上皮化した粘膜は形態的な再生に有用であることに加え、人工物や骨面の上にでも形態および生理的機能の再生が良好に行われるとの考えのもと術後鼻副鼻腔粘膜における創傷治癒促進因子の解明 および 細胞シートによる機能的再建方法の確立を目的とする。
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研究成果の概要 |
ウサギを用いた創傷治癒モデルを作成した。具体的には鼻中隔軟骨上に血流のある有茎粘膜弁と血流のない有遊粘膜弁での上皮化を比較し、上皮化に有用な因子として血流が重要だということがわかった。具体的には、移植をする際のグラフトに血流がない場合は、グラフトの土台になる場所に血流が必要。グラフトに血流がある場合は、土台の血流は上皮化に大きく寄与しないということがわかった。加えて、創傷被覆材の種類による創傷治癒の違いや治癒を促進する因子を報告した。鼻粘膜シートの上皮化に関しても検討を行い、結果を論文作成中。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鼻副鼻腔を手術した患者の術後の創傷治癒を促進する因子がわかったことにより、術後の創傷治癒が悪く慢性的な痂皮で困っている患者や、炎症による骨増生で困っている患者を減らすことができる。
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