研究課題/領域番号 |
19K18747
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 東北大学 (2020) 日本大学 (2019) |
研究代表者 |
岸野 明洋 東北大学, 加齢医学研究所, 分野研究員 (80825307)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 感音難聴 / 内耳感覚細胞 / 小胞体ストレス / オートファジー / 細胞死 / 内耳 |
研究開始時の研究の概要 |
感音難聴は最も頻度の高い身体障害の一つであり、新規治療法の確立のために更なる病態生理の解明が求められる。これまでに我々は小胞体ストレス下の内耳感覚細胞においてオートファジーとアポトーシスの両方が誘導され、オートファジーの誘導が細胞死に拮抗する細胞保護効果を示すことを報告した。本研究ではこれまでの研究成果を発展させ、新規オートファジー誘導タンパクを用いることによって、内耳感覚細胞における小胞体ストレス下のオートファジーとアポトーシスのクロストークを標的とした細胞死シグナル伝達の分子機構を解明し、感音難聴を中心とする内耳疾患の病態解明や新規治療法の開発へ発展応用することによって広く社会に貢献する。
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研究成果の概要 |
本研究では内耳感覚細胞におけるオートファジーと小胞体ストレスによる細胞死の関連性を分子生物学的に解明することを目的とした。オートファジー関連遺伝子であるAtg7およびBeclin-1をノックダウンしたオートファジーの機能障害のある細胞では、小胞体ストレスに対してより多くの細胞死が誘導された。一方で、オートファジー誘導剤であるラパマイシンで処理し、オートファジーを活性化させた細胞では小胞体ストレスによる細胞死は減少した。これらの結果は、内耳感覚細胞においてオートファジー機能の活性化は小胞体ストレスに対して細胞防御機構として機能する可能性を示唆する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感音難聴の病態生理については依然としてその病態は不明であり、有効性の明白なエビデンスを有する治療法は確立されていない。また、感音難聴の発症や予後を予期する客観性のある分子マーカーも存在しない。高度な感音難聴による患者のQOLの低下は著しく、社会的生活に大きな影響を及ぼす。また、加齢による感音難聴については高齢化社会の進行に伴い、患者数のさらなる増加が予想される。そのため、感音難聴に対する有効な新規治療法の確立の為にも病態生理の解明が求められる。 本研究における結果から、オートファジー機能の活性化は感音難聴を含む内耳疾患の病態解明や新規治療法の開発・発展応用へ貢献し得る。
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