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喉頭癌・下咽頭癌患者におけるCRT後再発救済手術後合併症リスクの客観的評価法

研究課題

研究課題/領域番号 19K18752
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

大久保 淳一  産業医科大学, 医学部, 講師 (50461570)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード頭頸部癌 / 放射線治療後救済手術 / 皮膚硬度 / 皮膚水分量 / 救済手術 / 合併症 / 皮膚弾性 / 術後合併症 / 皮膚弾性力 / インピーダンス / 客観的評価法
研究開始時の研究の概要

頭頸部外科医の手術手技の向上、形成外科医の再建技術の進歩は目覚ましく、重篤な術後合併症を限りなく低減させていくチャレンジがなされているがそれでもなお放射線治療後救済手術は術後合併症発生率が高い。
この研究は日常診療上、術後合併症リスクの客観的な指標となる評価法を確立することを目的とした。
当大学内の倫理委員会の承認と実際に手術を受けられる患者本人あるいは家族の同意が得られた症例に対して、頸部皮膚の弾性測定、生体内での切除部位の粘膜の電気抵抗測定、切除後の検体臓器より作成した試料の電気抵抗測定を行う。続いて裏付けとして組織学的観察、形態学的検討、電気生理学的検討を随時進めていく予定である。

研究成果の概要

下咽頭・喉頭癌の治療において、臓器温存の標準治療として高用量シスプラチン併用放射線化学療法が行われるようになったが、再発を来たし救済手術を検討せざるを得ない症例も存在する。救済手術は難しく術後合併症の早期発見が重要である。当院で治療を行った救済手術群11名、対照群23名の患者を対象に皮膚の硬さ(N)、間質水分量(П)、細胞内水分量(W)を検討項目として救済手術、合併症発生との関連を調査した。
救済手術群の方が術後合併症の発生頻度が高い傾向にあること、N値が救済手術群と合併症発生群で高いこと、П値は合併症発生群で高くなる一方でW値は合併症発生群と救済手術群で低くなることが判明した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

頭頸部外科分野に従事するわれわれはこの度、術後合併症の早期発見につながる観察方法を開発できないかと、創部皮膚の硬さと皮膚の水分量の変化に着目し検討を行った。救済手術群、合併症発生群での皮膚の硬さは有意に硬いこと、皮膚の水分量にも違いがあることが判明し本研究は一定の成果を得ることができた。
今回の研究の成果が、術後合併症を減らすこと、早期発見につながることに役立てば、患者さんの早期社会復帰につながり社会的にも有意義であると考える。今後もさらに頭頸部外科分野で患者さんの苦痛を軽減させることのできる研究へと発展させていきたい。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 喉頭癌・下咽頭癌に対する放射線療法後救済手術の合併症2020

    • 著者名/発表者名
      大久保淳一、髙橋梓、若杉哲郎、長谷川翔一、鈴木秀明
    • 雑誌名

      耳鼻咽喉科臨床

      巻: 113 号: 12 ページ: 809-814

    • DOI

      10.5631/jibirin.113.809

    • NAID

      130007948457

    • ISSN
      0032-6313, 1884-4545
    • 関連する報告書
      2020 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 喉頭癌・下咽頭癌患者におけるCRT後再発救済手術後合併症リスクの客観的評価法2022

    • 著者名/発表者名
      大久保淳一
    • 学会等名
      第31回日本頭頸部外科学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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