研究課題/領域番号 |
19K18753
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 近畿大学 (2020-2021) 独立行政法人国立病院機構大阪医療センター(臨床研究センター) (2019) |
研究代表者 |
武田 和也 近畿大学, 医学部, 講師 (90734054)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 好酸球性副鼻腔炎 / T細胞 / B細胞 / 三次リンパ組織 / 鼻茸 / 慢性副鼻腔炎 / Type2炎症 / Th2 / 三次リンパ節 |
研究開始時の研究の概要 |
好酸球性副鼻腔炎におけるIgEはその病態形成において重要な因子の一つであると考えられている。そのIgEの産生源の一つと考えられている鼻茸中のT/B細胞と三次リンパ組織の存在に注目し、病態形成に関与する特異的な遺伝子発現パターンや免疫細胞サブセットを同定し、抗酸急性副鼻腔炎の免疫学的背景を細胞および遺伝子レベルで理解することでより効果的な新規治療の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸局所での免疫細胞の評価について鼻茸局所B細胞およびヘルパーT細胞サブセットの遺伝子解析を行った。 B細胞の遺伝子解析では胚中心様B細胞サブセットの存在、T細胞の遺伝子解析では病原性Th2細胞およびその前駆細胞と推測される亜集団に加え、濾胞性Th2細胞に該当する細胞集団の拡大を認めた。以上のことから、好酸球性副鼻腔炎における鼻茸中の三次リンパ組織形成とType2炎症誘導による病態への関与が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸局所での免疫細胞の評価について鼻茸局所B細胞およびヘルパーT細胞サブセットの遺伝子解析を行った。 B細胞の遺伝子解析では胚中心様B細胞サブセットの存在、T細胞の遺伝子解析では病原性Th2細胞およびその前駆細胞と推測される亜集団に加え、濾胞性Th2細胞に該当する細胞集団の拡大を認めた。以上のことから、好酸球性副鼻腔炎における鼻茸中の三次リンパ組織形成とType2炎症誘導による病態への関与が示唆された。 局所における異所性リンパ組織形成、および浸潤リンパ球の病的サブセットの存在は病態形成に関する重要な知見であり、新規治療標的となり得る。
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