研究課題/領域番号 |
19K18781
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
穐吉 亮平 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (80572859)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 中枢聴覚 / 生体イメージング / 発達期 / 大脳皮質聴覚野 / 内因性シグナル / 音刺激 / 領域イメージング法 / 聴覚中枢 / 周波数 / 領域イメージング / 聴覚野 / 中枢 / 神経回路 / Cross modal plasticity / 代償性変化 |
研究開始時の研究の概要 |
大脳皮質聴覚野において外界からの感覚入力により対応する聴覚野神経回路網が発達することが知られている。これは音声言語の認知・表出の獲得に密接に関わっている。しかし、その具体的な神経学的機序や時期特異的な神経可塑性を引き起こす要因についてはいまだ十分に知られていない。そこで本研究では、『 大脳皮質聴覚野における感覚入力依存的な情報処理機構の発達と制御 』を解明する。 中枢聴覚情報処理機構を明らかにすることで聴覚障害に対する新しい橋渡し研究を目指す。
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研究実績の概要 |
発達期のマウス頭蓋に頭部固定用チャンバープレートを接着するため、様々な試作を行った。最も軽いもので最大3日間のチャンバー保持が可能であった。同マウスを用いて1日1回で計3回の連続イメージングが可能であった。発達早期および発達期のマウス全体のイメージングが可能となるようより簡便かつ長期間イメージング可能なチャンバーの開発が待たれる。また、機能的な観点より発達期マウスの中枢聴覚にカルシウム感受性蛋白質を発現させカルシウムイメージングを可能とするため、過去の報告を参考とし新生児マウスの大脳皮質表面の血管にアデノ随伴ウイルスを注入したが、技術的に高度であり安定して発現するための系の構築が待たれる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
発達期に使用するマウス固定器およびマウスチャンバープレートの試作が間に合わないため。現状のプレートは2日間あるいは長くて3日間は使用できるもののその後はチャンバープレートが外れる、あるいは母親の育仔放棄により観察が困難であるため、新たなマウスチャンバープレートの作製が期待される。
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今後の研究の推進方策 |
発達期のマウス中枢聴覚を観察するため、形態学的な観点からは興奮性神経細胞にGFPが発現している遺伝子改変マウスを用いた。今後は、機能的な観点から興奮性神経細胞にカルシウム感受性タンパク質を発現させ観察できる系およびマウスを準備することを展望する。
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