研究課題/領域番号 |
19K18782
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
木村 朱里 北里大学, 医学部, 助教 (40623137)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 気管狭窄 / 細胞外シグナル調節キナーゼ / マウス気管狭窄モデル / MEK阻害剤 / 気管狭窄予防 / ERK / 咽喉頭気管粘膜疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
気管狭窄・瘢痕声帯は外科手術を施行しても難治性・再発性の疾 患であり治療に難渋することが多い。今回、気管・咽喉頭の創傷治癒過程におけるExtracellular signal-regulated kinase 細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK) のメカニズムの解明を目的とし研究を行う。ERK は遺伝子発現の調整、分裂、代謝、生存、アポトーシス、分化に関与するとされる細胞内シグナルである。 気管損傷による瘢痕モデルを作成し、ノックアウトマウスと ERK 阻害剤を用いて ERK1/2 それぞれの働きや役割を評価し、難治性疾患に対する新たな治療法の開発を目指し臨床応用への可能性を探る。
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研究成果の概要 |
気管・咽喉頭の創傷治癒過程におけるExtracellular signal-regulated kinase 細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK) のメカニズムの解明を目的とし本研究を行った。 マウスでの気管狭窄モデルを作成した。気管切開後に気管前壁を焼灼し1週間後に観察し、気管狭窄を認めた。焼灼5分後の気管ではリン酸化ERKの増加を認め、以降は減少していた。そこで、ERK上流に位置すMEKに対する阻害剤を用いて狭窄率の変化を調べたところ、阻害剤を5日間投与した1週間後の気管狭窄率群は、無治療の焼灼気管と比較して有意に低下した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気管瘢痕狭窄マウスモデルを作成した。ERK上流のMEK阻害剤を投与することによって気管狭窄・瘢痕予防効果の検討を行うことができた。 ERK1/2は気管狭窄に対する新規治療法の標的となる可能性がある。今後はERK1/2それぞれのノックアウトモデルを用いた研究も可能となると期待される。
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