研究課題/領域番号 |
19K18799
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
八木 千裕 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (00837669)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 持続性知覚性姿勢誘発めまい / 慢性めまい / 機能的MRI / PPPD / functional MRI |
研究開始時の研究の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は、最近診断基準が確立された比較的新しい慢性めまい疾患であり、病態を含め未だ解明されていない点が多い疾患です。しかしながら、 これまで原因不明とされてきためまい患者さんの大多数がこの疾患に該当するものと考えられており、原因を究明することで大勢の方の症状改善につながる可能性があります。私たちは、PPPDの原因を明らかにし、その治療方法を開発するため、この研究を計画しました。
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研究成果の概要 |
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)の症状を評価するための問診票を作成し、その結果をもとにPPPD患者のサブタイプを同定した。PPPDにおける既存の平衡機能検査所見をまとめ、PPPDに特異的な新たな検査を導入した。機能的MRIを用いて、PPPDでは前庭覚の情報が適切に利用されにくくなっていること、視覚野と空間認知領域ならびに視覚野と前頭前野とがそれぞれ連動することで、視覚刺激による症状増悪とそれに伴う不安症状の増強を引き起こす可能性があることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全めまい疾患の4分の1程度を占めるとされるPPPDにおいて、見逃しなく的確な診断をすること、その病態を解明し治療につなげることは、急務である。本研究で作成した、症状を数値で評価できるスケールは、重症度評価やスクリーニング検査として有用であり、PPPDに特異的な検査の導入は、的確な診断に役立つ。本研究によりPPPDの病態の一端が明らかとなったことで、今後より効果的な治療法が考案されるための一助になったものと考える。
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