研究課題/領域番号 |
19K18802
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
デイ ティモシー 信州大学, 医学部, 研究員 (00838667)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 難聴 / 遺伝子 / モデルマウス / KCNQ4 / inner ear / hair cell / model mice / hearing loss / deafness / potassium channel |
研究開始時の研究の概要 |
1 Reproduction of KCNQ4 c.211delC 2 Construction of a functional detection system using a fluorescent plate reader 3 Drug discovery candidate selection 4 Generation and characterization of c.211delC knock-in mouse 5 Trial of treatment with candidate drugs for knock-in mice
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研究成果の概要 |
本研究は、優性遺伝形式をとる日本人難聴患者より見出されたKCNQ4遺伝子変異の病態および疾患発症メカニズムを明らかにするとともに、治療のためのモデル動物を確立することを目的として研究を行った。CRISPR-Cas9を用いてオルソロガスな変異を導入したKCNQ4ノックインモデルマウス確立するとともに、聴性脳幹反応を用いた聴力の測定、耳音響放射を用いた外有毛細胞の機能解析を行った。その結果、変異をhomoで有するモデルマウスは、コントロールおよびheteroで有するモデルマウスと比較し、有意に聴力が悪く、難聴は生後から始まり、進行的に増悪し2ヶ月齢では重度難聴になることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、常染色体優性遺伝形式をとる日本人難聴患者に比較的高頻度に認められるKCNQ4遺伝子変異を導入したモデルマウスを確立するとともに、その聴力を経時的に測定し、また、病理組織の観察を行った。得られた情報は将来的な治療法(遺伝子治療等)を確立するための基盤として有用であると期待される。
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