研究課題/領域番号 |
19K18812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
川瀬 友貴 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (10761968)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 喉頭乳頭腫 / 宿主リン酸化酵素 / 宿主リン酸化酵素阻害 |
研究開始時の研究の概要 |
喉頭乳頭腫はヒトパピローマウイルス(HPV)が関連する良性腫瘍であるが、再発率の高い難治性の疾患である。喉頭は上気道の中でも最も狭く、腫瘍の発生により容易に上気道狭窄を生じて呼吸困難をきたす。既存の治療では限界が明らかであるにもかかわらず、新たな治療を確立するための基礎的・臨床的研究は世界レベルで見てもほとんど進んでいない。本研究は、喉頭乳頭腫のpatient-derived xenograftモデルと培養細胞モデルを作成し,ダイレクトにウイルスに対してではなく、宿主リン酸化酵素からのウイルスへのアプローチという新たな視点で実現性の高い治療を探索し、実地医療への架け橋を築くものである。
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研究成果の概要 |
本研究では次の3点を明らかにすることを目的としていた。(1)喉頭乳頭腫のpatient-derived xenograftを作成する(2)喉頭乳頭腫の培養細胞モデルを作成する(3)宿主のリン酸化酵素阻害による喉頭乳頭腫の抑制 手術により採取した喉頭乳頭腫組織を超免疫不全マウスに移植したが、腫瘍の生着に至らなかった。また乳頭腫組織をマトリゲルあるいはコラーゲンに包埋した状態で培養を試みたが、上皮細胞の成長が確認されなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究では、目的としていたpatient-derived xenograftの作成および培養細胞モデルの樹立には至らなかった。今後培養条件等を再検討し、引き続き研究をすすめる所存である。 本研究を進めることで、難治性疾患である喉頭乳頭腫の治療について新展開が期待できる。
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