研究課題/領域番号 |
19K18815
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
及川 かおり 岩手医科大学, 医学部, 非常勤医師 (30825542)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 聴覚 / 平衡機能 / 60歳以上 / 補聴器 / 重心動揺計 / 無響室 / 60歳以上 / 難聴 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、無響室とダミーヘッド録音を用いることで音刺激を3次元的に制御し、頭部に装着した加速度センサとジャイロセンサによる頭部動揺の計測、眼球運動モニタ、および重心動揺計検査を同時に行うことで、聴覚補償による空間認識が高齢者の平衡覚障害を代償する効果とその背景となる神経機構を明らかにする。ふらつきに難渋している高齢者に対し、常時装用可能な聴覚補償機器である補聴器が平衡覚障害に適応となることを、最終的な目標とする。
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研究成果の概要 |
高齢者を対象として補聴器装用が平衡機能に及ぼす影響を明らかにすることで、補聴器などの聴覚補償が高齢者の平衡機能障害改善につながることを目的とした。 結果、音による空間認識は、前後方向では難聴の影響を受けないものの、左右方向では難聴者で悪化するという過去の報告と矛盾しない結果が得られた。また、音が動揺速度に与える影響は、空間認識以外の要素がある可能性が考えられたが、これに関しては現在も考察中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた結果から、補聴器装用(聴覚補償)が高齢者のふらつきの改善につながる可能性があり、それによりふらつきからの転倒防止などの効果も期待できる。今回の研究期間中の考察ではまだ不十分ではあるが、常時装用可能な補聴器が高齢者の平衡機能障害に適応になり得ること視野に考察を進めたい。また、現在も考察中ではあるが、音刺激が動揺速度に与える影響について新たな知見が得られる可能性もあり、今後更なる考察を進めていく。
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