研究課題/領域番号 |
19K18820
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
細矢 慶 日本医科大学, 医学部, 助教 (20557508)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アレルギー性鼻炎 / RORA / メカニズム / RORa / 制御性T細胞 / 核内受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
アレルギー性鼻炎は罹患率が高く国民病といわれ社会問題化している。アレルギーは免疫の寛容と防御のバランスが破綻することで生じ、防御の要である制御性T細胞が重要な役割を担っていることが知られている。しかし、なぜ制御性T細胞が免疫の寛容に失敗するのか十分に解明されていないのが現状である。申請者らは核内受容体Retinoid acid receptor-related orphan recetor α(RORa)がマウス肺制御性T細胞の調節に関与していることを発見した。今回、アレルギー性鼻炎患者におけるヒト制御性T細胞のRORaの機能を解明を行うことで、新しい治療方法の開発につながることが予測される。
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研究成果の概要 |
アレルギー性鼻炎患者は日本では50%近く罹患率があり、新たな治療法の確立が急務である。アレルギー性鼻炎の原因遺伝子としてRORA (RAR Related Orphan Receptor A)に着目した。手術で採取された下鼻甲介の粘膜を用いて、粘膜中のRORA、Type 2炎症に重要な役割をするサイトカインIL-4、IL-13を測定した。アレルギー性鼻炎患者と非アレルギー性鼻炎患者から採取したサンプルを比較すると、アレルギー性鼻炎患者でIL-4は有意に上昇が認められた。しかし、RORA、IL-13に関しては、アレルギー性鼻炎患者で高い傾向にあったが、有意差は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー疾患の発症にはゲノムワイド関連研究などから遺伝子異常が指摘されている。アレルギー性鼻炎においても41の原因遺伝子が報告されており、RORAはその1つである。本研究では、アレルギー性鼻炎患者と非アレルギー性鼻炎患者でRORAの発現に有意差は認めなかった。非アレルギー性鼻炎と診断した中に局所でアレルギー反応を起こすLocal allergic rhinitisが含まれている可能性があり、Local allergic rhinitisの適切な診断について今後の検討が必要である。
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