研究課題/領域番号 |
19K18826
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
董 震宇 北海道大学, 大学病院, 特任助教 (00443945)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | FGF9 / neovascularization / 脈絡膜血管新生 / 線維芽細胞増殖因子 / 血管新生抑制 / 維芽細胞増殖因子9 / 線維芽細胞増殖因子9 / 繊維芽細胞増殖因子9 |
研究開始時の研究の概要 |
脈絡膜新生血管 (choroidal neovascularization、CNV)が網膜下出血と吸収を繰り返し、最終的に失明にいたる病態であり、いまだにCNV形成のメカニズムが完全に解明されていない。線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factors, FGF)9は虚血や骨損傷治癒における血管新生を促進することが報告されているが、CNV形成における関与は不明である。本研究においてCNV形成におけるFGF9の関与を明らかにし、FGF9が新規治療ターゲットとなり得るかを検討する。
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研究成果の概要 |
申請者は本研究で線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factors, FGF)9が加齢黄斑変性(AMD)における脈絡膜血管新生(CNV)において血管新生促進因子として作用すること、FGF9がAMDにおいて新規の治療ターゲットとなりうることを示した。またその血管新生促進作用が直接血管内皮細胞に作用しない経路による可能性も示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年抗血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor, VEGF)療法がCNVの治療成績を劇的に向上させたが、病変の再発が避けられず、頻回の通院・治療を要し、経済的にも身体的にも患者側の大きな負担となっている。さらに、抗VEGF療法抵抗性をしめす症例の存在も報告され、抗VEGF療法の限界も徐々に明らかになった。本研究によりFGF9がVEGF非依存的にCNVを抑制する治療ターゲットとなりうることが明らかになり新たな創薬につながる可能性があると考えられ、さらにVEGFに依存しない抗血管新生の研究が活性化され、本邦の医療水準の向上に貢献することが期待される。
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