研究課題/領域番号 |
19K18841
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
米山 征吾 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (90751652)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性 / 中心性漿液性脈絡網膜症 / 遺伝子 / 治療予後 / 抗血管内皮増殖因子 / 抗VEGF |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、加齢黄斑変性患者における遺伝的要因と環境的要因を調査し、その原因を明らかにする事にある。また、現在主な治療方法としては、抗血管内皮増殖因子剤の硝子体内注射や光線力学療法があるが、遺伝的要因と臨床所見との関連性を調査することで、発症予防や治療効果判定、新たな治療の発見に結びついていくものと考えられる。
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研究成果の概要 |
加齢黄斑変性(AMD)は発症機序が不明な点もあり、遺伝的要因と治療反応性との関連を調査することで、発症機序解明や治療効果予測、新たな治療の発見に結びつくことが予想される。現在、抗血管内皮増殖因子剤の硝子体内注射は、滲出性AMDの第一選択療法である。そこで、我々は治療薬の一つであるアフリベルセプトを用いて、治療開始後1年における治療反応性と感受性遺伝子との関連を調べた。再治療と追加注射の必要性は、AMD感受性遺伝子であるARMS2 A69SおよびCFH rs1329428のリスク塩基と関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性(AMD)は、網膜出血や滲出性網膜剥離を来し、視力低下及び中心視野障害を来す疾患であり、本邦では、後天的失明の第4位であり、平均余命の上昇及び生活スタイルの欧米化に伴い近年増加傾向にある。しかし、未だ発症機序が不明な点もあり、遺伝的要因と臨床所見、治療反応性との関連を調査することで、発症予防や治療効果判定予測、新たな治療の発見に結びついていくものと考えられる。本研究から、AMD感受性遺伝子を調べることで、治療法の選択や診療間隔決定などを患者にあわせて調整できる可能性がある。その結果、患者の視力予後改善、医療費用の削減などの社会的意義も得られる可能性がある。
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