研究課題/領域番号 |
19K18852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
園部 秀樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (00815821)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 生活習慣病 / 加齢黄斑変性 / 失明 / 網膜 / 神経保護 |
研究開始時の研究の概要 |
加齢黄斑変性は、先進国の失明原因の上位を占め、加齢(老化)とともに進行することから、現代の高齢化社会においては社会問題である。滲出型AMDは、抗血管内皮増殖因子(抗vascular endothelial growth factor; 抗VEGF)療法で治療されるが、原因不明で進行する萎縮型AMDの治療法は現時点では世界的に無い。喫煙とメタボリックシンドロームがリスクといわれるが病態におけるメカニズムは不明であり、介入法の開発は世界的にできていない。そこで、高脂肪食メタボリックシンドロームモデルマウスを用いて網膜病変を解析し、新規で世界初の萎縮型AMD進行予防治療への応用を目的とする。
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研究成果の概要 |
加齢黄斑変性(age-related macular degeneration; AMD)は、眼底の中心である黄斑に病変を生じるため、重篤な視力障害をきたす。滲出型AMDでは治療をしても後遺症が残り、萎縮型AMDの治療法は現時点では世界的に無い。メタボリックシンドローム(Clemons et al. Ophthalmology 2005)がリスクといわれるが病態に関連するメカニズムは不明である。そこで、高脂肪食を継続して摂取させたメタボリックシンドロームモデルマウスを作製し、その網膜病変を解析した。これにより新規なAMD進行予防治療の開発につなげた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢黄斑変性の根本的病態に迫る治療は、世界的に治療法が無く、そのメカニズムにも不明な点が多い。そこで本研究には、医学的な病態解明の一端を果たした点で学術的意義があり、世界初の治療法開発の可能性を目指した点で社会的意義があった。殊に、現代人が節制しきれず、避けて通れない高脂肪食に着目した研究であり、その病態意義を分子レベルで明らかにすることは、社会的メッセージが強く有意義であった。
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