研究課題/領域番号 |
19K18866
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
下内 昭人 旭川医科大学, 大学病院, 診療助教 (60647692)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
|
キーワード | 糖尿病網膜症 / 網膜内細小血管異常 / 光干渉断層血管撮影 / 汎網膜光凝固術 / ドップラーOCT血流計 / 網膜循環 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、糖尿病網膜症の重症化の指標となる「網膜内細小血管異常」という重要な所見に着目する。造影剤を用いずに生体の網膜血管構造を観察することができる「光干渉断層血管撮影」、血流量の絶対値と乱流の程度を測定できる「ドップラー光干渉断層血流計」、そして「糖尿病モデル動物」による実験を組み合わせることで、網膜内細小血管異常の病態を解明し、より早期に糖尿病網膜症の進行を予測する新しい方法や早期治療法について検討する。
|
研究成果の概要 |
本研究は糖尿病網膜症の早期介入を可能とする新たな進行予測法および早期治療法の基盤構築を目的とし、糖尿病網膜症の重症化の指標となる網膜内細小血管異常の病態について検討した。その結果、網膜内細小血管異常は5つのサブタイプに分けることができ、網膜内細小血管異常にはリモデリングの要素を持つものと、新生血管の要素を持つものがあることが明らかとなり、特にtuft(房状の新生血管の芽)を有するタイプは重症糖尿病網膜症への進展の指標となる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、国際重症度分類において糖尿病網膜症の重症化の指標と定義づけられている網膜内細小血管異常に着目し、治療前後における網膜内細小血管異常の変化を観察したところ、網膜内細小血管異常には5つのサブタイプがあり、その中にはリモデリングの要素を持つものと、新生血管の要素を持つものがあることが分かった。このうち新生血管の要素を持つものが、より重症化の指標となることが示唆され、新たな進行予測因子として用いることができる可能性がある。
|