研究課題/領域番号 |
19K18882
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
笠井 暁仁 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (50793741)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 閾値下レーザー / 糖尿病黄斑浮腫 / ナビゲーションレーザー |
研究開始時の研究の概要 |
ナビゲーションレーザー(NaviL)を用い糖尿病黄斑浮腫に対する閾値下レーザー照射の適応検討と最適化を行うことを目的とする。近年、黄斑部疾患の治療法として抗VEGF療法が臨床応用され、多くの黄斑疾患の治療が可能となったが抗VEGF療法に反応不良の糖尿病黄斑浮腫や中心窩を含む慢性中心性漿液生脈絡網膜症等がある。このような問題を克服する治療法として閾値下レーザーの効果が期待されている。本研究では糖尿病黄斑浮腫に対して閾値下レーザーを行い治療適応、至適照射条件を検討する。同時に動物モデルに対しNaviLを用いて閾値下レーザー照射を行い照射条件の生物学的妥当性を検討する。
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研究成果の概要 |
糖尿病黄斑浮腫に対して、ナビゲーションレーザーを用いた閾値下レーザー照射の適応症例と最適化を行うことを目的に研究を行なった。術前の網膜浮腫の程度が閾値下レーザー治療の効果に影響を与えており、浮腫が強い症例は閾値下レーザー への反応が遅い例が多く、術前の薬物療法や微小血管瘤へのナビゲーションレーザーの併用が早期改善には有効と考えられた。 安全性については、少なくとも研究期間中にはおいて細胞傷害を示唆する様な所見は認めなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病黄斑浮腫は視力低下を起こしやすくQOLに大きく影響を与える疾患である。現在、抗血管内皮増殖因子薬が治療の主流であるが、抵抗症例、投与による感染リスク、高額の薬剤費などの問題点が指摘されている。その代替・付加療法として閾値下レーザーが利用されるようになってきたが、適応や至適照射条件等は確立されていない。今回の研究で、安全な閾値下レーザー条件設定や、効率的な照射方法の方向性が見えてきたことは今後の糖尿病黄斑浮腫治療を改善させる可能性がある。
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