研究課題/領域番号 |
19K18889
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
石川 聖 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (20774243)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 涙道閉塞 / 涙液中サイトカイン / 涙道関連角膜症 / 涙道内視鏡 / 炎症性サイトカイン / 涙液浸透圧 / 炎症サイトカイン |
研究開始時の研究の概要 |
涙道閉塞は原因不明の病気である。ドライアイ患者と涙道閉塞患者には涙液量は逆になるもののそれ以外の所見や症状など共通点が多いことがわかってきた。そのため、ドライアイと共通した検査から涙道閉塞の原因を解明する研究を行う。この研究は、以下の4段階で行われる。(1)涙道閉塞眼と非閉塞眼における涙液組成の違いの検討を涙液量や涙液浸透圧、涙液中の炎症性サイトカインを測定し検討した後、(2)涙道手術時の内視鏡を用いた涙道内所見(3)涙道術後の涙液組成変化の検討(4)術1年後の経過良好群と涙道再閉塞群の涙液組成の比較を行う。
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研究実績の概要 |
涙液中のサイトカイン涙液中のIL-6量が正常眼0.5±0.4pg/mlに対し、涙道閉塞眼では1.58±1.78pg/mlと有意に上昇していることがわかった。また、涙道閉塞眼では角膜障害を併発している患者が多く、逆に原因不明を含む非感染性の角膜障害(角膜穿孔)眼の約70%に涙道疾患が隠れていることもわかった。涙道閉塞を伴う角膜穿孔の特徴として、穿孔部が傍中心もしくは周辺部に多く、角膜病変そのものの浸潤はあまりないこと、わずかに眼脂も伴っているが涙点の所見に関しては細隙灯顕微鏡ではわからないことも多い、という臨床的特徴について学会発表、論文報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初予定していた涙液サンプル200例の解析のうち160例までは解析が終了しているが、解析に必要な試薬の供給遅れとサンプル数が不足していることにより、残り40例の解析がまだできていない状態。(1回の解析で40サンプル同時に検査できるため、サンプル自体は現在39例集まっているが残り1例が集まるまで解析は行っていない)。
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今後の研究の推進方策 |
サンプルはあと1例のみであり、集まり次第解析を行う見込み。また、解析終わり次第結果については学会発表と論文作成を行う予定。
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