研究課題/領域番号 |
19K18892
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
成松 明知 東京医科大学, 医学部, 講師 (20617625)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 角膜 / リンパ管新生 / 血管新生 / 感染 / 緑膿菌 / 細菌性角膜炎 / マクロファージ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、コンタクトレンズ装用者に増加に伴い、感染性角膜炎の頻度もますます増えることが予想される。感染性角膜炎では、感染が終息しても角膜混濁が残存し、重度の視力障害をきたす場合がある。そこで、角膜リンパ管が細菌性角膜炎および角膜炎後の混濁を改善させる方向に働く、という私たちの研究成果を踏まえて、本研究は角膜リンパ管を誘導することで細菌性角膜炎後の角膜混濁を防ぐ新しい治療法を開発することを目的とした。角膜リンパ管を誘導するモデルおよび評価法を確立し、その治療効果を解明することで、細菌性角膜炎後に残存する瘢痕性角膜混濁を軽減、さらには予防する治療法の開発につなげていきたい
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研究成果の概要 |
(1)既報のモデルを応用し、血管新生を伴わず、かつ角膜混濁を起こさないリンパ管増生モデルの作成方法を確立した。 (2)確立したリンパ管増生モデルを用いて、細菌性角膜炎によるリンパ管の役割を検討した。その結果、角膜リンパ管が細菌性角膜炎の炎症を軽減させている可能性が示唆された。今後は、角膜炎における浮腫、菌数がリンパ管増生モデルにおいて、どのような影響を受けるかを検討していく予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、我々は血管新生を伴わず、かつ角膜混濁を起こさないリンパ管増生モデルの作成方法を確立した。このモデルは今後、リンパ管新生の機能を解明するうえで汎用性があり、学術的に意義のあるものといえる。また、角膜リンパ管が細菌性角膜炎の炎症を軽減させている可能性が示唆されたことから、今後、細菌性角膜炎後に残存する瘢痕性角膜混濁を軽減、さらには予防する治療法の開発につながる可能性があり、社会的意義も大きいと考えている。
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