研究課題/領域番号 |
19K18902
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56060:眼科学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
福井 正樹 東京歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (30464978)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | BMP7 / アルカリ化学外傷眼 / モデルマウス / 免疫染色 / 角膜 / 角膜輪部機能不全 / 間葉上皮転換 / 慢性移植片対宿主病マウスモデル / 慢性移植片対宿主病 / マウスモデル |
研究開始時の研究の概要 |
角膜疾患で失明の可能性があるが、病態が未解明のために治療法の確立が待たれる疾患の一つが角膜輪部機能不全である。本研究では角膜輪部機能不全に陥る疾患の一つである慢性移植片対宿主病のマウスモデルにドナーとしてGFPマウスを用いることで、慢性移植片対宿主病の角膜輪部へのドナー細胞の浸潤経路や、ドナー間葉系幹細胞移植によるレシピエント角膜上皮への影響を間葉上皮転換の観点から解明し、慢性移植片対宿主病の角膜輪部機能不全発症の機序への間葉上皮転換の関連性を明らかにする。
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研究実績の概要 |
2023年度はBone morphogenetic protein-7の免疫染色法の検討を行った。角膜内でのBone morphogenetic protein-7免疫染色は賦活化条件により染色性が異なることがわかった。現在、正常マウス角膜のBone morphogenetic protein-7発現は賦活化処理により免疫染色の染色性が高まり、今後はアルカリ外傷眼と正常眼のBone morphogenetic protein-7の発現性を免疫染色でも確認を進めることになる。 また、これまでの研究結果でアルカリ外傷眼でBone morphogenetic protein-7発現の減少が角膜上皮の抽出mRNAによるPCRでしめされていたことから、アルカリ外傷眼にBone morphogenetic protein-7点眼を行う研究を行った。1N水酸化ナトリウム溶液に浸した直径2mmのろ紙を正常マウスの角膜に接触させて作成したアルカリ角膜外傷眼モデルマウスを用いて、アルカリ外傷受傷後よりBone morphogenetic protein-7点眼を1日3回点眼した眼は、生理食塩水を点眼した眼よりも上皮化が早く、角膜侵入血管が少なく、眼瞼の腫脹も起こらなかった。 これらの結果をふまえて、アルカリ化学外傷眼のBone morphogenetic protein-7の発現の免疫染色による評価と、今後は実際にBone morphogenetic protein-7点眼がアルカリ化学外傷の上皮障害の抑制、角膜炎・眼瞼縁の予防につながるかを評価していきたい。
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