研究課題/領域番号 |
19K18906
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
松本 洋 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (20423329)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 脈管解剖 / 造影剤 / 乳化技術 / 血管解剖 / 乳化 / CT / 胸背動脈前鋸筋枝 / 穿通枝 / 解剖 / 造影CT / 肋骨付き前鋸筋弁 / 造影 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、胸背動脈前鋸筋枝を茎とする穿通枝皮弁の詳細な解剖学的検討と、既存の肋骨付き前鋸筋弁の挙上方法の改良を行う。これにより臨床における肋骨付き前鋸筋弁の適応範囲を広げ、より機能的、形態的に優れた再建術式の確立を目指す。また、解剖体における新たな穿通枝造影法を確立し、これが身体各所に存在する皮膚穿通枝による新たな穿通枝皮弁開発の基になることを目的とする。
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研究成果の概要 |
体の深部の比較的太い血管から皮膚に立ち上がってくる血管(皮膚穿通枝)を見つけ、その血管に逆行性に造影剤を注入し、血管の走行や皮膚の血液還流領域を調査した。しかしながら、このような研究に用いる事ができる適切な造影剤は存在せず、造影剤の開発を先ず行った。その結果、油性ヨード造影剤を界面活性剤と精製水と共に乳化する事で、微細な構造の血管やリンパ管の造影に適した造影剤の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
形成外科領域における移植組織の血管解剖やリンパ管解剖(併せて脈管研究という)は、組織移植の成否や病態解明において非常に重要な分野である。これらの研究においては対象となる血管やリンパ管に直接造影剤を注入し、皮下におけるその走行や分布が調査されてきた。従来から脈管研究には種々の造影剤が用いられてきたが、安全性や造影効果、粘性などにおいて一長一短があった。今回我々が開発した造影剤は安全性、造影効果、粘性いずれも従来の造影剤と比較し同等かそれ以上の性質を有していることが確認された。従って、本造影剤を用いることで、安全で、より鮮明かつ簡便に脈管解剖研究が行えるようになることが期待される。
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