研究課題/領域番号 |
19K18917
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
鎌田 将史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (60815950)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 口唇口蓋裂 / 血管新生 / 口蓋裂 / 発生 |
研究開始時の研究の概要 |
口蓋裂は頻度の高い外表奇形の一つだが、現在有効な予防手段は存在しない。本研究では、口蓋発生過程における細胞周期、血管・リンパ管発生との関連、上皮間葉転換などに着目し、口蓋の正常発生のメカニズムおよび口蓋裂モデルマウスにおける口蓋発生の特徴を明らかにすることによって、口蓋裂の発生を予防するために必要な条件を検討するものである。
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研究成果の概要 |
口唇口蓋裂は本邦において600人に1人の割合で発生する頻度の高い先天異常であるが、その発生原因についての詳細は不明であり、予防的手段は存在しない。口蓋は胎生期に前頭鼻隆起と上顎隆起が癒合することによって発生し、その癒合不全が口唇口蓋裂につながると考えられる。本研究は、マウスの口蓋組織の正常発生の様子を組織学的に解析することによって、口蓋裂発症のメカニズムの一端を明らかにする目的で行われた。Fucciマウスを用いて間葉系組織の増殖が認められることを確認し、また口蓋組織のホールマウント染色標本の系を確立して血管を中心とする三次元組織の可視化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
口唇口蓋裂の多くは多因子遺伝様式でその詳細な発症メカニズムには依然として不明な点が多い。口蓋の発生は組織同士の癒合という稀な生理現象によって成り立っており、口蓋裂はその過程で何らかの障害がおこるために生じると考えられている。本研究では口蓋が生理的にどのような仕組みで発生するのかを明らかにするために、Fucciマウスを用いた細胞増殖の解析を行い、また口蓋組織のホールマウント染色標本で解析する系を確立した。本研究を下地として口蓋発生の更なる解析が可能になると思われる。
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