研究課題/領域番号 |
19K18949
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
|
研究機関 | 明海大学 |
研究代表者 |
坂東 康彦 明海大学, 歯学部, 講師 (80735548)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | septoclast / E-FABP / A-FABP / PPARγ / growth plate / mouse / Integrin α2 / A-FABP(FABP4) / E-FABP(FABP5) / Mouse / 脂肪酸結合タンパク / 脂肪酸代謝 / 軟骨内骨化 / 骨端板軟骨 / 軟骨吸収 |
研究開始時の研究の概要 |
我々は、マウス骨端板の骨軟骨境界において非石灰化軟骨を吸収するseptoclastが、表皮型脂肪酸結合タンパク(E-FABP)を特異的に発現することを見出した。さらに一部のE-FABP陽性septoclastに脂肪細胞型FABP(A-FABP)が発現し、E-FABP欠損マウスでは、septoclastにA-FABP発現細胞数が増加することを見出した。本研究では、「septoclastによる骨端板軟骨吸収に伴い取り込まれた長鎖脂肪酸がE-FABPまたはA-FABPを介する作用により軟骨吸収機能に関与し、FABPサブタイプの発現バランスにより軟骨吸収を調節する」との仮説を検証する。
|
研究成果の概要 |
表皮型脂肪酸結合タンパク(E-FABP, FABP5))を発現し骨端板軟骨吸収に関与するseptoclastの一部に脂肪細胞型FABP(A-FABP, FABP4)も発現し、FABP5欠損マウスではseptoclastに形態異常が見られるが、FABP4陽性のseptoclastは正常な形態を維持しながら数が増加しペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体(PPAR)γが新たに発現することを見出した。これらの結果から、PPARγを介するFABP4陽性septoclastの増加によりFABP5欠損によるseptoclastの軟骨吸収能の低下が代償されることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果は原著論文Bando et al. Histochem. Cell Biol. (2021) 155:439-449とレビューBando et al. J Oral Biosci. (2022) 64:18-25で公表された。本研究ではこれまでほとんど報告されていない成長板軟骨吸収細胞septoclastの解析を行った。Septoclastに発現する複数の脂肪酸タンパク質の発現バランスと軟骨吸収能の関係が明らかになることによって、脂肪酸摂取と長管骨成長の関連に新しい理解を得る一助になることが期待できる。
|